東京芸術大学では以下のように、特別講義を行います。
身体表現、演劇などを活動領域とされている方にとってはまたとない機会となるかと存じます。
研究者、他大学の学生の方々に限り、受け付けいたします。
聴講希望の方は助手安田までメールにて御連絡下さい。
(先着50名程度とさせていただきます)
ご希望の研究者、学生は、お申し込みの上、入場整理券をプリントアウトしてお持ち下さい。
詳細は、返信のメールにてお知らせいたします。
講義の詳細につきましては下記をご覧下さい。
聴講希望の御連絡、お問い合わせは
メール:akat☆mac.com(安 田)☆→@
五代目尾上菊之助特別講義
東京芸術大学美術学部先端芸術表現科 共通レクチャーシリーズ第二回
担当教員:長谷部浩(先端芸術表現科教授)
講師:尾上菊之助(歌舞伎役者)、杵屋巳吉(長唄三味線方)
日時:6月9日(水曜日)二限 午前10時40分より
場所:東京芸術大学上野校地 音楽学部 第6ホール
題目:「歌舞伎 変身の技法」
内 容:現代を代表する歌舞伎若手花形、尾上菊之助が、「変身の技法」をテーマに行う特別講義。男性から女性への性の横断、その早替りが演出の核となってい る歌舞伎の技法について、黒御簾音楽とのかかわりを含めて、デモンストレーションとともに、その表現のさまざまなありかたについて講義を行う。
プログラム、細目
○プログラム1 「歌舞伎の役々について」(15分)
五月大阪松竹座で尾上菊之助は、『摂州合邦辻』の玉手御前、『十種香』の濡衣、『京人形』の京人形、『髪結新三』の勝奴と、女方、立役―芝居、舞踊の領域を超えて、さまざま役をつとめた。そ れぞれの役を勤めた結果をお話しする。
○プログラム2 「歌舞伎の「出」について」(20分)
歌 舞伎は黒御簾音楽をはじめ、義太夫、常磐津、清元などの音楽にのって、花道からの「出」が表現の場として大きなものとされている。出では、台詞の表現に 先立って、性根を作り、ただその場にいるだけで、役のすみずみまで語り尽くすことが求められている。今回は、娘方、若衆、二枚目の三例をとって、その 「出」を再現してその違いを比較検討する。
○プログラム3 「世話物と黒御簾音楽について」(20分)
『弁天小僧』を例にとって、台詞と音楽の関係について、検証する。
○プログラム4 舞踊の実際について(20分)
『京鹿子娘道成寺』(鞠唄)の部分を素踊りでデモンストレーションする。音楽研究科博士後期課程在学の金子祐木(花柳美輝風)、菊之助の順で、同じ部分を 踊る。歌舞伎俳優と舞踊家、女方と女性舞踊家の違いを検証する。